2009/04/26こんぴら舟々
週末に友人達と母と香川県に行きました。私は四国の地に足を踏み入れるのも初めて。
今回のお目当てのひとつは四国こんぴら歌舞伎大芝居の千秋楽。金刀比羅宮への階段中腹に位置する金丸座は、こじんまりとしていて親しみやすい芝居小屋といった風情です。

今回は中村家一門が中心で、私は午後の部の沼津と闇梅百物語を見せていただきました。千秋楽の午後とあって演者さんも町の皆さんも一般の観客も終演間際は無礼講に。普段はおすまししている母も周りに便乗して勘太郎さんや七之助さんの身体をペタペタと触ってました。
最後にはこの歌舞伎のために1年間紙吹雪きを切り続けてくださった90過ぎのお婆ちゃんを舞台に上げて金毘羅舟々の大合唱。いや盛り上がりましたね。
「しゅらしゅっしゅしゅー」がまだ頭の中に流れています。
もちろん鈴木了二さんの金刀比羅宮プロジェクトも見させていただきました。すさまじいまでのディテイルに対する執着心。よい建築独特の「怖さ」を感じます。
2009/04/08ソメイヨシノと丹下健三
東京都内に桜の名所は多々ありますが、今年は某社のみなさまにお誘いいただき代々木公園のソメイヨシノを見ることになりました。
5年ほど前に別会社からのお誘いをうけて休日の代々木公園に花見にきたときは、あまりの人の多さに何と携帯電話の回線がパンク。場所とりしていただいたスポットにたどりつけないまま、次のアポの時間がきてしまい、後ろ髪をひかれる思いで帰った記憶がよみがえりましたが、今回は無事に発見できました。
それでも平日の昼間に高校生や大学サークルの学生さんが大勢いるのに加えて独りでビールを片手にたそがれている会社員の方々もあちこちに。

代々木公園にくると私のようなモノはやはり国立代々木屋内総合競技場の方をまじまじと見てしまいます。
私たちが学校で教えていただいたような多くの建築家の方々が異口同音に「最も衝撃をうけた建築」とか「建築家を志したきっかけになった」と評する名建築。
もちろん私もその造形にほれぼれしますが、磯崎さん世代の建築家、野武士と呼ばれた世代、それより下の世代もそれぞれに、この建築をみた感慨はすごく違うだろうなと思わされます。
私などは竣工当時生まれてもいないのに、国家的なイベントに沸いた熱狂のあとを、古戦場の草いきれに戦国武将の亡霊を見るように想像してひとりごちていました。
花見のあと花びらとともに転がるビール缶とあいまって「つわものどもがゆめのあと」が似合います。
